Monday, December 05, 2016 5:39 PM

首相辞任は予算可決後に イタリア大統領が要請

 イタリアのレンツィ首相は5日、4日の国民投票での敗北を受け、マッタレッラ大統領に辞意を伝えた。マッタレッラ氏は2017年予算案などが可決されるまで職務を続け、可決後に辞表を提出するよう要請した。大統領府が声明で発表した。

 首相辞任に伴う政局の混乱により予算が成立せず、国家財政に危機が及ぶ事態を避ける狙いがあるとみられる。予算案は既に下院を通過しており、上院で早期に審議を進め成立を目指す。

 憲法改正の是非を問う国民投票は6割が反対し否決された。改憲の必要性を訴えたレンツィ氏は5日未明に「敗北の責任は私にある」と述べ、辞意を表明していた。(共同)