Tuesday, December 06, 2016 10:13 AM

TPP、9日採決を提案 与党、今国会で可決の公算

 与党は6日、参院環太平洋連携協定(TPP)特別委員会の理事懇談会で、TPP承認案と関連法案について9日に特別委で採決する日程を提案した。野党民進党と共産党は持ち帰って検討するとしたが、最終的に採決に応じるとみられる。参院本会議でも9日中に採決が行われる見通しで、与党などの賛成で可決される公算が大きい。

 可決されれば、日本のTPP議会承認手続きは今国会で完了することになる。ただトランプ次期大統領がTPPからの脱退方針を表明しており、発効は極めて厳しい情勢となっている。安倍政権はトランプ氏に翻意を促す意向だが、先行きは不透明だ。

 与野党はこの日の理事懇談会で、8日午後に安倍晋三首相が出席して集中審議を行うことで合意した。与党が9日午前に締めくくりの質疑を行い、続いて討論と採決に入ることを提案したが、合意には至らず、8日にあらためて協議することになった。(共同)