Tuesday, December 06, 2016 10:14 AM

朴大統領4月退陣受け入れ 与党幹部に意向伝達

 韓国の朴槿恵大統領(64)は6日、親友の崔順実被告による国政介入疑惑を巡り、与党セヌリ党指導部と会談し、党が求めてきた来年4月末の退陣を受け入れる意向を表明した。即時退陣を要求してきた野党3党は一斉に反発。9日採決予定の弾劾訴追案は与党非主流派も同調し、可決の公算が大きくなっている。朴氏は弾劾手続きを最後まで見守る考えも示し、実際の退陣がいつになるかは予断を許さない。

 朴氏の任期満了は2018年2月。任期途中の大統領退陣は1987年の民主化後初めてとなる。来年4月末に辞任すれば黄教安首相が職務を代行し、同6月末までに大統領選が行われることになる。

 朴氏と大統領府で約1時間にわたり会談したセヌリ党の李貞鉉代表らによると、朴氏は「国政混乱の責任を痛感し、国民に申し訳ない」と陳謝。「弾劾よりも辞任を希望する」と語り、党が求めていた「来年4月末退陣、6月末大統領選」との退陣スケジュールを受け入れる考えを示した。(共同)