Tuesday, December 06, 2016 10:15 AM

カジノ法案、衆院通過 自民、成立へ押し切る

 カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)整備推進法案は6日午後の衆院本会議で自民党と日本維新の会などの賛成多数で可決され、衆院を通過した。両党は国会会期末の14日までの成立を期す。ギャンブル依存症増加などの懸念が出る中、衆院内閣委員会の約6時間の審議だけで採決したことへの批判も押し切った形。民進、共産、自由、社民の野党4党は反発を強めた。異例の自主投票で臨んだ公明党は執行部の賛否が割れた。

 法案の衆院通過を受け、自民党の松山政司、民進党の榛葉賀津也両参院国対委員長は国会内で会談し、7日の参院本会議で審議入りし、8日の内閣委で質疑を行うことで合意。松山氏は内閣委質疑終了後の採決も提案したが、折り合わなかった。自民党は早ければ9日の本会議で成立させる日程を描いている。

 公明党の出席議員33人のうち、賛成は22で反対は11。井上義久幹事長や大口善徳国対委員長らが反対する一方、太田昭宏前代表、漆原良夫中央幹事会会長らは賛成した。山口那津男代表は記者会見で「(自民党との)連立政権に影響を及ぼさない」と述べた。自民党の中谷元・前防衛相も法案を問題視し採決に加わらなかった。(共同)