Tuesday, December 06, 2016 10:15 AM

科学・数学、トップ水準 文科省「指導要領の効果」

 経済協力開発機構(OECD)は6日、72カ国・地域の15歳約54万人が参加した2015年の「生徒の学習到達度調査」(PISA)結果を発表した。日本の高校1年生は科学的応用力が2位、数学的応用力が5位で、前回12年調査からさらに順位を上げ、トップレベルを維持。逆に読解力は平均得点が20点近く下がり、順位も4位から8位に落ちた。

 算数・数学、理科を中心に学習内容を増やした現行学習指導要領は、今回参加した生徒が小学4年の時に一部先行実施、6年で完全実施された。文部科学省は、科学と数学の好成績を「指導要領に加え、実験や観察に力を注いだ授業の効果が大きい」と分析している。

 今年11月に結果が公表された国際教育到達度評価学会の国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)でも日本は小中学生の平均得点が上がっており、理数系学力の上昇傾向が改めて裏付けられた。(共同)