Tuesday, December 06, 2016 10:15 AM

移民対策に高まる懸念 駆け込み入国目指す動きも

 トランプ次期大統領の移民政策に対する懸念が高まっている。200万〜300万人の不法移民の強制送還を明言、イスラム系移民の登録制度も検討しているとされる。トランプ氏就任前に米国に駆け込み的に入国しようとする中米からの不法移民も急増している。

 ロサンゼルスの全米日系人博物館で先月中旬に行われた移民問題のシンポジウムで、郊外にある移民支援団体「アクセス・カリフォルニア・サービシズ」の創設者ナーラ・カヤリさんは「選挙後、移民からの問い合わせが殺到している。これから何が起こるのか、皆が恐怖を感じている」と話した。

 メキシコなどで暮らす家族を米国に呼び寄せられないのではないか、若年不法移民を対象としたオバマ政権下の就労許可プログラムが取り消されてしまうのではないかとの懸念が多いという。(共同)