Wednesday, December 07, 2016 11:03 AM

アレッポ、8万人超脱出 政権軍、旧市街を完全制圧

 シリア人権監視団(英国)は7日、シリア内戦の激戦地、北部アレッポで、政権軍が攻勢を強めた11月中旬以降、少なくとも8万人が反体制派地域から脱出したと発表した。政権軍は7日も激しい攻撃を続け、監視団によると、反体制派が支配していた旧市街を完全制圧した。

 国連は反体制派地域の住民を25万人と推定しており、これまでに3分の1ほどが避難したことになる。

 アレッポを巡っては、国連安全保障理事会で5日、アサド政権の後ろ盾であるロシアなどが拒否権を行使し、停戦を求める決議案を否決。政権軍はアレッポ全域の完全制圧を優先する構えで、戦闘の激化に伴い、さらに多くの市民が反体制派地域から脱出しそうだ。(共同)