Wednesday, December 07, 2016 11:03 AM

次期安保補佐官に不安拡大 根拠ない情報拡散と批判

 トランプ次期政権で国家安全保障問題担当の大統領補佐官に就くフリン元国防情報局長に関し、情報の取り扱い能力が疑問視され始めた。根拠のない話や陰謀論をツイッターで拡散しているためだ。意図的に流された情報をうのみにすれば、大統領側近として政策判断を誤るとの懸念が広がっている。

 安倍晋三首相とトランプ氏による11月の会談にも同席したフリン氏は、トランプ政権で外交・安保政策を取り仕切る中心的な存在になる可能性が高い。だがイスラム教徒敵視の言動なども問題視され、50以上の市民団体が7日までに「大統領補佐官として不適格」として、起用をやめるようトランプ氏に求める公開書簡を発表した。

 政治専門サイト「ポリティコ」によると、フリン氏がツイッターを使って風説を広めたのは今年8月からだけで少なくとも16回に上る。(共同)