Wednesday, December 07, 2016 4:46 PM

厚木基地訴訟、午後判決 最高裁、差し止め見直しか

 米軍と海上自衛隊が共同使用する厚木基地(神奈川県)の周辺住民が、国を相手に軍用機の飛行差し止めと損害賠償を求めた第4次厚木基地騒音訴訟の上告審判決が8日午後、最高裁第1小法廷(小池裕裁判長)で言い渡される。

 二審東京高裁判決は、夜間・早朝の自衛隊機飛行差し止めと、将来生じる被害も含めた賠償を命じた。最高裁の結論は、今後の基地騒音訴訟の行方を左右するだけに大きな注目が集まる。二審の判断変更に必要な弁論を10月に開いたため、見直す可能性がある。

 第4次訴訟は2007年12月、住民約7千人が横浜地裁に起こした。一審は午後10時〜翌午前6時の飛行差し止めと約70億円の賠償を命令。二審は差し止めに加え、離着陸訓練を実施している米軍艦載機の岩国基地(山口県)への移転が17年にも予定されていることから、今年末までは騒音被害が続くとして約94億円の支払いを命じた。(共同)