Wednesday, December 07, 2016 4:49 PM

イタリア首相辞表、予算成立受け 新政権発足へ協議開始

 憲法改正の是非を問う4日の国民投票で敗北したイタリアのレンツィ首相は7日、来年の予算が成立したことを受け、マッタレッラ大統領に辞表を提出した。マッタレッラ氏は8日以降、上下両院議長や与野党の党首らと順次協議し、議会で過半数の支持が得られる新政権の成立を目指す。

 新首相候補にはパドアン経済財務相や民主党のグラッソ上院議長らが浮上している。辞表提出後もレンツィ政権は形式上、次期政権が発足するまで残る。

 国民投票で反対運動を展開し、レンツィ氏を退陣に追い込んだ野党「五つ星運動」などは早期の総選挙実施を要求。レンツィ氏は、イタリアが議長国を務める来年の先進7カ国(G7)首脳会議など重要な政治日程を理由に、2018年2月の任期満了に伴う次期総選挙まで続けられる政権が必要との考えを示している。(共同)