Thursday, December 08, 2016 10:08 AM

ボルト「楽しく走りたい」 ラストシーズンへ心境語る

 陸上男子短距離のスーパースター、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が2日、モナコで開かれた国際陸連の年間表彰式で2016年の最優秀選手に選出された。リオデジャネイロ五輪で100メートル、200メートル、400メートルリレーの3冠を3大会連続で達成し、3年ぶり6度目の受賞。ラストシーズンとする来季へ「ファンのために楽しく走りたい」と心境を語った。

 自身の競技生活などを振り返るドキュメンタリー映画「I Am Bolt」も完成。「栄光は簡単に手にできない。これまでどんな過酷な練習と苦労を乗り越えてきたか人々に知ってほしかった」と説明した。来季は得意の200メートルを走る計画もなく、出場レースを絞る方針だ。「伝説の選手になるため勝利を宿命づけられてきた過去の8年間ほどストレスや重圧は感じていない」と笑顔で話した。

 昔から大好きなサッカーにも興味を示し、ドイツ1部リーグのドルトムントの練習参加を計画する。「今からでもプロのサッカー選手になりたい。映画俳優も悪くないね」と冗談めかした。来年8月の世界選手権(ロンドン)で有終の美を飾り、引退後はスポーツを通じたチャリティー活動にも力を注ぐ意向だ。(共同)