Thursday, December 08, 2016 10:09 AM

ボラス氏、新協定に苦言 「大谷は来られない」

 大リーグの新労使協定で外国選手が25歳未満で入団した場合、マイナー契約で契約金が制限されることを受け、大物代理人のボラス氏は7日、ウインターミーティングが行われているワシントン近郊のホテルで「この協約の下では、すごい選手を抱えられない。(中南米などの)若い有能な選手はより(条件の)いい競技に移ってしまう」と苦言を呈した。

 ボラス氏は22歳の大谷(日本ハム)について、ワシントン・ポスト紙に「メジャーに大きなインパクトを与えられる選手。だが、世界で最も素晴らしい選手が今のルールではこちらに来てプレーできない」と語っている。

 日本球界に詳しい米国の代理人は新協定について「大谷のことは頭になかったと思う」と読む。背景には大リーグ機構が米国、カナダ、プエルトリコのアマチュア選手が対象の新人ドラフトを、中南米などの選手も公平に獲得できる国際ドラフトに拡大することを目指し、見送られた経緯がある。「選手会が拒否した代わりに譲歩する形で制限対象年齢が引き上げられた」と解説する。(共同)