Thursday, December 08, 2016 10:10 AM
イスラム国台頭予見できず オバマ氏、分析失敗認める
オバマ大統領は7日放送のCNNテレビとのインタビューで、過激派組織「イスラム国」(IS)について、イラク北部モスル制圧など「陸上での大規模攻撃を実行する能力があるとは分析していなかった」と述べ、ISの台頭を予見できなかったことを認めた。
シリア内戦で勢力を伸ばしたISは、2014年にモスルや北部の主要都市ティクリートに進撃し、一挙に支配地域を拡大した。オバマ政権は見通しの甘さを指摘されていたが、大統領が情報機関による情勢把握の失敗に言及するのは異例。
一方でオバマ氏は、シリアのアサド政権による化学兵器使用疑惑が浮上した後に、軍事介入を断念したことに関して「悪い選択肢しか残されていない中で、最も賢明な決断を下した」と主張。中東への関与を希薄化させたことが、シリア情勢の泥沼化を招いたとの批判に反論した。(共同)
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