Thursday, December 08, 2016 10:11 AM

アジア重視維持へ布石 米インド国防相会談

 インド訪問中のカーター米国防長官は8日、首都ニューデリーでパリカル国防相と会談した。軍事技術面の協力拡大に向けて協議。在任中最後となるアジア歴訪でアジア重視路線を強化し、トランプ次期政権でも継続されるよう布石を打つ。

 米国は、インドが建造中の国産空母への技術支援や、日本とオーストラリアを交えた合同演習を通じてインドと連携を深めている。カーター氏は7日、インドに向かう専用機内で、軍事技術の移転に向けて規制緩和を図ることで「最終調整している」と同行記者団に明らかにした。

 カーター氏は歴訪中、米国と各国との同盟は互いが利益を得る「双方向の関係」だと繰り返し表明している。背景には、米国だけの利益を追求するかのようなトランプ次期大統領の「米国第一主義」への懸念がある。(共同)