Thursday, December 08, 2016 4:53 PM

陛下の思い、重く受け止め 公務増、雅子さま53歳に

 皇太子妃雅子さまは9日、53歳の誕生日を迎えられた。宮内庁東宮職を通じて文書で感想を発表し、天皇陛下が退位の意向を強くにじませた8月のビデオメッセージについて「テレビ放送を厳粛な思いで拝見し、陛下のお気持ちを重く受け止めた」とつづった。その上で、公務に励む天皇、皇后両陛下の体調を気遣った。

 適応障害による療養生活が続く自身の活動には「できる限りの務めを果たそうと努力した」と回顧。体調の回復に向けて努力を続ける考えを改めて示した。東日本大震災からの復興状況の視察で6月に訪れた岩手県や、8月に一家で「山の日」の式典に臨んだ長野県など、訪問先の人々から「笑顔で温かく迎えられたのは、大きな励みになった」と振り返った。

 東宮職によると、雅子さまがこの1年で、外出を伴う公務や宮中祭祀などに臨んだ数は57件で、データがある2010年以降で最も多かった。(共同)