Thursday, December 08, 2016 4:54 PM

利上げに向け最終点検 13、14日のFOMC

 米連邦準備制度理事会(FRB)は13、14の両日、当面の金融政策運営を決める連邦公開市場委員会(FOMC)をワシントンのFRB本部で開く。前回11月の会合では、参加者の大半が「早期に妥当となる」との見方でほぼ一致しており、市場は今回の会合で政策金利フェデラルファンド(FF)レートの0・25%引き上げが決まるとみている。FRBは、米国や世界の経済・金融情勢と今後の見通しを最終点検した上で、昨年12月以来1年ぶりの利上げに踏み切る公算が大きい。

 トランプ次期大統領が打ち出しているインフラ投資の拡大や大規模減税などの政策が、どのような影響を米国や世界の経済に及ぼすかはまだ不透明な部分が多い。株価が連日のように過去最高値を更新するなど成長押し上げ効果への期待は高いが、一方で積極財政による財政悪化やインフレ加速を懸念する声も上がっている。

 今回の会合では米大統領選後初めてとなるFOMC参加者の経済・金利見通しが公表される。今後の利上げ見通しの変化の有無に市場は注目している。(共同)