Friday, December 09, 2016 10:04 AM

米上院、国防権限法案可決 台湾との軍高官交流求める

 米上院は8日、2017会計年度(16年10月〜17年9月)の国防予算の大枠を決める国防権限法案を賛成多数で可決した。総額は約6190億ドル(約70兆円)。米国と台湾との間の軍高官同士の交流推進を求めるなど、トランプ次期政権の台湾接近を後押ししそうな内容も盛り込まれている。

 法案は「国防総省は米台間で軍高官や国防当局者の関係改善を図るための交流施策を実行すべきだ」とし、情報収集や脅威分析、人道支援などの分野で協力を進めるよう促した。

 成立にはオバマ大統領の署名が必要。オバマ氏が目指すグアンタナモ米海軍基地(キューバ)のテロ容疑者収容施設閉鎖の取り組みを制限する条項もある。トランプ次期大統領は同施設を維持する方針を示している。(共同)