Friday, December 09, 2016 10:07 AM

朴大統領の弾劾可決 職務停止、賛成8割

 韓国国会は9日、野党3党が提出した朴槿恵大統領の弾劾訴追案を可決した。朴氏は職務停止となり、黄教安首相が権限を代行。憲法裁判所が180日以内に罷免するか否かを判断する。朴氏の親友による国政介入疑惑は国家トップの不在という異例の事態に発展、国政の混乱長期化は必至だ。賛成は8割弱に上り、与党セヌリ党議員も約半数が賛成した。朴氏は閣僚らとの会合で「不徳」と陳謝したが、辞任時期には触れなかった。

 韓国大統領の弾劾可決は2004年の盧武鉉大統領に続き2例目。憲法裁はこの際は約2カ月後に棄却決定を出した。罷免されれば60日以内に大統領選が行われる。憲法裁は9日「迅速な審理に集中する」と表明した。

 採決での賛成は234票、反対は56票。可決条件の国会議員の3分の2に当たる200人を大きく上回った。投票は無記名だが、セヌリ党(128人)の少なくとも62人が賛成した計算となる。(共同)