Friday, December 09, 2016 10:07 AM

次期米政権の脱退不可避か 日本との個別協定期待も

 米国の環太平洋連携協定(TPP)脱退は避けられない情勢だ。トランプ次期大統領が来年1月20日の就任日にTPP脱退を通告すると表明しているためだ。代わりに、各国と個別に協定を結ぶと提唱しており、貿易自由化を推進したい共和党には、日本との2国間協定に期待する実力者もいる。

 下院で貿易政策を担当する歳入委員会のブラディ委員長(共和党)は「TPPから脱退せず、再交渉で協定をより良くする機会を確保しておくべきだ」と述べ、トランプ氏に再考を迫る考えだ。

 しかし、トランプ氏は再交渉も否定。米通商代表部(USTR)代表に強硬なTPP反対派の起用を検討するなど、脱退の意思は固いようだ。(共同)