Friday, December 09, 2016 4:52 PM

早期衆院解散で臆測 与野党、疑心暗鬼に

 安倍晋三首相がハワイの真珠湾訪問の意向を表明して以降、与野党が早期の衆院解散に疑心暗鬼となっている。2017年度予算編成と来年の通常国会での予算案審議を控える中、当面は解散できる環境にはないとの声が一般的。だが、高い内閣支持率を背景に、首脳外交の成果をアピールした上で、選挙に踏み切るのではないかとの臆測は消えない。

 「首相の一存だ。考えてもしょうがない」。自民党の二階俊博幹事長は9日の記者会見で、解散時期に関する質問を制するように語気を強めた。7日には「年内はない」とあえて言及し、山積する課題解決に集中するべきだと強調した。

 韓国では9日、朴槿恵大統領が国会の弾劾訴追案可決で職務停止に追い込まれ、日韓関係への影響は避けられない。米国では来年1月、政治経験のないトランプ氏が大統領に就く。自民党幹部は「国際情勢を考えれば選挙などしている場合ではない」と言い切る。(共同)