Monday, December 12, 2016 10:37 AM
中国、米欧をWTO提訴 「市場経済国」巡り
米国や欧州連合（EU）が中国を世界貿易機関（WTO）協定上の「市場経済国」と認めることを見送った問題を巡り、中国商務省は12日、米とEUをWTOに提訴したと発表した。中国に対し反ダンピング（不当廉売）関税を課しやすくなっている不利な貿易条件は不当だと主張している。中国が具体的な対抗措置に出たことで、米欧との摩擦が一層激しくなりそうだ。
中国は2001年にWTOに加盟した際に「非市場経済国」の地位を受け入れ、各国は不当廉売関税を課しやすくなっている。中国は12月11日で加盟から15年がたったのを機に、こうした状況は解消されるはずだと主張してきた。
貿易条件の改善に向けて中国商務省は12日、米、EUとの協議を要請したと発表した。協議が不調に終わった場合、中国は紛争処理小委員会（パネル）の設置を要請することができる。（共同）
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