Monday, December 12, 2016 10:37 AM

駆け付け警護、運用開始 南スーダンPKO陸自

 南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊部隊は10次隊から11次隊への指揮権移行に伴い、12日午前0時(日本時間12日午前6時)から安全保障関連法に基づく新任務の「駆け付け警護」と「宿営地の共同防衛」を行うことが可能となった。日本の外交、安保政策を変えた安保関連法がPKOの現場で運用段階に入った。

 首都ジュバでは7月に政府軍と反政府勢力との間で大規模な戦闘が発生した。その後、紛争は小康状態にあるが、民族間の対立は深刻化。陸自部隊は混迷した情勢の中で新任務の適用を迎えた。

 菅義偉官房長官は12日の記者会見で、派遣部隊は十分な教育と訓練を受けているとし「駆け付け警護などの事態が発生しても、問題なく業務を遂行してくれる」と強調した。稲田朋美防衛相は記者団に、新任務を実施した場合は「できるだけ情報を、結果として報告するつもりだ」と述べた。(共同)