Monday, December 12, 2016 10:38 AM

領土打開へ時間確保 日露首脳、山口で1泊

 政府は15、16両日の日露首脳会談の主要日程を固めた。北方領土問題の打開を目指し、安倍晋三首相とプーチン・ロシア大統領の会談時間をできるだけ長く確保した。首相の地元・山口県長門市の温泉旅館に招いて1泊。2人だけの時間も設け、同氏の決断を促す。安全保障分野での協力深化についても協議する。会談の一部には双方の外相が同席する見通しだ。日本政府関係者が12日、明らかにした。

 首相は、領土問題を含めた平和条約締結交渉に関し、山口会談で道筋を付けたい意向だが、情勢は厳しいとの見方が強まっている。首相が培ってきたプーチン氏との信頼関係の成果が問われることになりそうだ。両首脳は16日に東京に移動し、経済協力に重点を置く会談に臨む。

 関係者によると、プーチン氏は15日午後に大統領特別機で来日。首相は両首脳の会談場所と宿泊先を兼ねる温泉旅館でプーチン氏を出迎え、会談に臨む。夜には食事を交えての会談も行う。「静かな雰囲気の中で突っ込んだ議論をする」(外務省幹部)狙いだ。(共同)