Monday, December 12, 2016 5:44 PM

イタリア新政権発足、多難の船出 閣僚の大半留任、野党反発

 イタリアのパオロ・ジェンティローニ新首相(62)と閣僚らが12日、大統領府で就任宣誓し、新政権が発足した。4日の国民投票で敗北して退陣したレンツィ政権の閣僚の大半が留任し、野党は反発。与野党間の緊張が高まる中、選挙制度の改正や国内銀行の不良債権問題など喫緊の課題を抱え、多難の船出となる。

 ジェンティローニ氏は2011年の欧州債務危機の際に大統領の要請を受けて首相に就任したモンティ氏以降、総選挙による国民の負託を受けずに就任する4人目の首相。新興政治組織「五つ星運動」など主要野党は新政権の「正統性」を問題視し、早期の総選挙実施を求め抗議デモを計画している。

 上院と下院で13日以降、それぞれ新政権の信任投票が行われ、両院での承認を経て新政権は本格始動する。(共同)