Tuesday, December 13, 2016 4:44 PM

イタリア下院が新政権承認 上院も14日信任投票

 イタリア下院は13日、12日に発足したジェンティローニ新政権に対する信任投票を行い、賛成多数で信任した。新政権は4日の国民投票での敗北を受けて退陣したレンツィ前政権の連立枠組みを引き継ぎ、閣僚の大半が留任。主要野党は反発し、投票をボイコットした。14日には上院でも信任投票が行われる。

 主要野党の新興政治組織「五つ星運動」は前政権と代わり映えしない新政権を「正直な市民の敵」と非難し、直ちに総選挙を実施するよう主張している。国民の政治不信を追い風に支持を伸ばす五つ星は、次の総選挙で躍進が見込まれる。

 ジェンティローニ首相は下院での答弁で「レンツィ氏は敗北を認めて辞職した。挙国一致内閣を提案したが、参加しなかったのは野党だ」と強調。国民投票のキャンペーンで繰り広げられたような「言葉の暴力は終わらせる必要がある。議会はソーシャルネットワークではない」と訴えた。(共同)