Wednesday, December 14, 2016 10:08 AM

1年ぶりに利上げの公算 FOMCの2日目始まる

 米国の金融政策運営を決める連邦公開市場委員会(FOMC)の2日目の議論が14日、首都ワシントンの連邦準備制度理事会(FRB)本部で始まった。利上げの環境は整ったとして、昨年12月以来1年ぶりに利上げを決める公算が大きい。会合終了後の午後2時(日本時間15日午前4時)に声明を発表。イエレンFRB議長が記者会見を行う。

 FOMC参加者による9月以来の経済見通しも発表。トランプ次期米大統領が掲げる大型のインフラ投資や減税の影響が、米経済や金融政策の見通しに織り込まれるかどうか注目される。

 参加者の多くは、次期政権の財政政策に実行のめどが付くまで見通しを変える必要はないとの意見とみられるが、「トランプ効果」による株式相場の活況やドル高の進行など、既に新政権誕生の影響は出始めており、金融政策の運営でこうした要素を勘案するのかどうか、市場の関心は高い。FOMCの参加者はこれまで来年2回の利上げを見込んできただけに、最新の見通しが利上げペースの加速を示すようなことがあれば、市場は大きく反応する可能性がある。(共同)