Wednesday, December 14, 2016 6:19 PM

駐留経費負担増に否定的 対日政策で米有識者

 トランプ次期大統領の対日政策について有識者が議論するパネルディスカッションが14日、首都ワシントンで開かれた。トランプ氏が選挙中に日本に求めた駐留米軍経費の負担増に否定的な意見が相次いだ。

 シンクタンク外交問題評議会のシーラ・スミス上級研究員は、日米両政府は昨年12月に今後5年間の在日米軍駐留経費(思いやり予算)について合意したばかりで「当面は首脳会談の論点にはならない」と指摘した。

 スミス氏は、11月の大統領選後に東京で会談した稲田朋美防衛相が米国に依存する防衛態勢からの脱却を訴えていたとして、安倍政権では日本の防衛費増額に向けた議論が「数年にわたって行われるだろう」と語った。(共同)