Thursday, December 15, 2016 10:48 AM

カジノ法成立 野党の内閣不信任案否決

 カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)整備推進法は、15日未明の衆院本会議で自民党や日本維新の会などの賛成多数により可決、成立した。これに先立つ参院本会議で修正案を可決、衆院に戻された。民進、共産、自由、社民の野党4党は内閣不信任決議案を衆院に提出したが、与党は否決した。臨時国会は事実上閉幕した。

 カジノ法にはギャンブル依存症を拡大させる懸念もある中、自民党が経済効果を期待できるとして押し切った形だ。政府は内閣官房を中心にIR整備の制度設計の検討を本格化する。法施行から1年以内をめどに具体的な法整備を行う。

 菅義偉官房長官は記者会見で「国会の議論を十分に受け止め、しっかり取り組みたい」と述べ、依存症や犯罪絡みのマネーロンダリング(資金洗浄)防止に全力を挙げる考えを示した。民進党の蓮舫代表は会見で、成立を急いだ自民党の対応について「審議時間が短く拙速だ」と批判した。(共同)