Friday, December 16, 2016 10:11 AM

米主要企業5期ぶり増益 7〜9月、推計4.3%増

 米主要企業の今年7〜9月期の純利益が前年同期比で4.3%増と、5四半期ぶりに増加に転じたことが情報大手トムソン・ロイターの推計で16日、分かった。売上高は2.7%増と、7四半期ぶりに増加に転じたもよう。ハイテクや金融といった業種の好調が寄与した。半面、このところのドル高がさらに加速すれば輸出企業の収益を圧迫する恐れもあり、本格的な増収増益基調に転じたとみるのは時期尚早だ。

 増益は2015年4〜6月期(1.3%増)以来。業種別ではハイテクが推計11.5%、金融が同8.6%それぞれ伸びた。一方、原油安でエネルギーが同67.3%の減益となったのが目立った。増収は14年10〜12月期(2.1%増)以来。

 企業別では、インターネット検索大手グーグルの親会社アルファベットが27%の増益、20%の増収を確保。スマートフォン向けなどの広告収入が業績をけん引した。金融大手ゴールドマン・サックスは47%の増益を記録。英国の欧州連合(EU)離脱決定で市場が一時大きく動き、為替や債券の取引が活発になったことが利益を押し上げた。(共同)