Friday, December 16, 2016 10:16 AM

南極で新種の菌類発見 60年の日本の観測史上初

 60年に及ぶ日本の南極観測史上で初めて、新種の菌類を発見したと、国立極地研究所のチームが16日発表した。見つけたのは2種で、いずれも零下3度でも成長し、栄養素のアミノ酸やビタミンが不要という珍しい特徴を備えていた。

 チームは低温で栄養が限られた厳しい環境でも生息できる特徴を生かし、新たな薬の開発などに応用できるかどうかを検討する。

 チームは2007年12月から08年1月、昭和基地がある東オングル島全域の226地点から土壌試料を採取。冷凍保存していた試料からその後、菌類を分離した。DNAを解析した結果、2種が新種と分かった。(共同)