Friday, December 16, 2016 4:49 PM

子どもの事故、AIで防げ 膨大データ分析に初活用

 政府は17日までに、子どもや高齢者らが死亡したりけがをしたりした消費者事故の情報を、人工知能(AI)を使って分析する手法の導入に向けた検討に入った。消費者庁などに寄せられた膨大な量の事故情報を「ビッグデータ」として活用し、有効な再発防止策や注意喚起、製品改良などにつなげたい考えだ。

 政府が事故情報の分析にAIを取り入れる試みは初めて。内閣府消費者委員会が専門家らを交えて議論をスタートさせた。年明けから関係機関のヒアリングを進め、2017年夏ごろをめどに新たな分析手法の方向性を取りまとめて、消費者庁などに導入検討を提言する。

 消費者庁は、暮らしの中で起きる製品などの事故情報を、消費生活センターや自治体、国の行政機関、事業者、独立行政法人、医療機関などから一元的に集約。同庁などが運営する「事故情報データバンクシステム」には計約18万8000件が登録されている。(共同)