Monday, December 19, 2016 1:01 PM

反水素を精密測定 通常の物質と変わらず

 宇宙にほとんど存在せず、物質と出合うと消滅する反物質の一種「反水素原子」が持つエネルギーの状態を高精度に測定することに成功したと、東京大などが参加する国際チームが19日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。

 原子は種類ごとに取り得るエネルギーの値が決まっているが、反水素原子と水素原子の間には50億分の1の精度で違いはなかった。

 通常の水素は陽子と電子で構成されているのに対し、反水素は電気的性質が逆の反陽子と陽電子からできている。(共同)