Monday, December 19, 2016 4:54 PM

雇用環境は今後も良好 イエレンFRB議長

 米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は19日、メリーランド州ボルチモアの大学学位授与式であいさつし、失業率が4.6%と金融危機以前の水準に近づいていることなどを挙げ「皆さんは約10年ぶりの力強い雇用市場に入っていくことになる」と述べた。雇用創出は安定的で、人員削減も減っているとし、今後も良好な雇用環境が続くと見通した。

 1年ぶりの追加利上げを決めた14日の連邦公開市場委員会(FOMC)後に行われた記者会見後、公の場で発言するのは初めてだったが、金融政策についての言及はなかった。

 イエレン議長は「景気回復はこれまでになく遅く、生産性の向上はがっかりさせるほどだ」と指摘したが、技術革新やグローバル化によって、これからは高等教育を受けた労働者に対する需要が増すと分析。学生たちに対し、大学の学位を取得することは経済的に有利に働くと訴えた。(共同)