Monday, December 19, 2016 6:25 PM

燃料取り出し設備を搬入 福島第1原発3号機

 経済産業省は20日、東京電力福島第1原発3号機で、使用済み核燃料プールから燃料を取り出すクレーンなどを備えた「燃料取り出し用カバー」の搬入作業を報道陣に公開した。国や東電は、来年度中に燃料の取り出しを始めたい考え。

 カバーは原子炉建屋上部を覆うかまぼこ形の屋根で、取り出し作業での放射性物質の飛散を防ぐ。建屋は水素爆発で激しく損傷したため、がれきの撤去や除染を進めてきた。プールには燃料566体が残されたままになっている。

 3号機以外では、4号機の燃料取り出しが2014年に完了。1、2号機は共に20年度の取り出し開始を目指している。(共同)