Tuesday, December 20, 2016 10:05 AM

「ストップ砂糖」に異議 背景に食品企業と米紙

 砂糖の過剰摂取を戒める世界的な傾向に異を唱える研究者グループの見解を米医学誌が掲載したことに関し、グループが清涼飲料や食品の大手企業と結びつきがあるとしてニューヨーク・タイムズ(電子版)が19日、批判的に報じた。

 医学誌「内科学紀要」のサイトなどによると、トロント大(カナダ)の研究者らのグループは、健康のために砂糖の摂取量を減らす呼び掛けについて「根拠が弱く信頼できない」との見解をまとめた。

 これに対してニューヨーク・タイムズは、グループがコカ・コーラや「キスチョコレート」で知られるハーシーなどから研究費を提供されていると指摘。ジャンクフードや加糖飲料が肥満や糖尿病の原因になるとの見方に疑問を持つ学者を支援する取り組みだとする専門家の批判を紹介した。また、たばこ産業がかつて用いた手法と同じとの見方も伝えた。(共同)