Tuesday, December 20, 2016 10:07 AM

辺野古、沖縄県敗訴が確定 承認取り消し「違法」

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設を巡り、沿岸部の埋め立て承認を取り消した翁長雄志知事を国が相手取った訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(鬼丸かおる裁判長)は20日、「承認取り消しは違法」として知事の上告を棄却した。沖縄県側敗訴の福岡高裁那覇支部判決が確定した。

 翁長知事は「深く失望している。今後も辺野古移設阻止に全力で取り組む」と発言。取り消しを撤回した上で、海底の岩石を壊す作業に必要な許可権限を使うなど別手段で対抗を続ける方針だ。

 菅義偉官房長官は「主張が受け入れられた。県と協力して移設を進めていく」と述べた。国は埋め立て工事を年内にも再開させたい意向だが、13日に普天間所属の新型輸送機オスプレイが名護市沖に不時着した事故も起きたばかりで、移設計画の先行きは不透明だ。(共同)