Tuesday, December 20, 2016 4:54 PM

もんじゅ廃炉「影響ない」 機構理事長、再処理推進

 原発の使用済み核燃料の再処理を担う認可法人として、10月に発足した「使用済燃料再処理機構」(青森市)の井上茂理事長が20日までに、就任後初のインタビューに応じた。高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉方針で、業務継続の必要性に疑問の声も出る中、井上氏は「廃炉でも直接の影響はない」と明言。引き続き再処理を推進していくと強調した。

 国は、再処理で取り出したプルトニウムやウランを混合酸化物(MOX)燃料に加工して再利用する「核燃料サイクル政策」を推進している。井上氏は「プルトニウムを有効活用する国の基本方針に変わりはない」と説明した。

 その上で、もんじゅが廃炉でもMOX燃料を原発の軽水炉で利用するプルサーマル発電が進めば「再処理に変わりなく取り組める」とした。(共同)