Wednesday, December 21, 2016 10:32 AM

大日本住友が米バイオ買収 最大7億8000万ドル、がん強化

 大日本住友製薬は21日、米バイオベンチャーのトレロ・ファーマシューティカルズを来年2月をめどに買収すると発表した。成長分野のがん治療薬を強化するのが狙い。買収時の一時金に、開発や販売に応じて支払う分を含めると、買収の対価は最大7億8000万ドル(約920億円)になる。

 トレロは2011年設立。がんや血液疾患領域の医薬品開発に特化している。多田正世社長は「トレロの高い創薬力で、継続的に開発化合物を創出できることを期待している」と述べた。

 大日本住友は主力の統合失調症治療薬「ラツーダ」の米国での特許が19年に切れるため、代わりの収益源の確立が課題となっている。(共同)