Wednesday, December 21, 2016 10:35 AM
米軍北部訓練場4000ヘクタール返還 72年の本土復帰後最大
安倍晋三首相とケネディ駐日米大使は21日、沖縄県にある国内最大規模の米軍専用施設「北部訓練場」(東村、国頭村)の半分超に当たる約4000ヘクタールの返還を発表した。1996年の日米合意に基づく対応で、引き渡し日時は22日午前0時。72年の沖縄の本土復帰後、最大規模の返還となり、日本政府は沖縄の負担軽減をアピールする。沖縄に集中する米軍専用施設の割合は約74%から約70%となるが、なお重い負担が続く。
日米両政府は21日午後、官邸で共同発表を開催。首相は「今回の返還は基地負担軽減にとどまらず、跡地利用を通じて地域振興に大きく寄与する」と意義を訴えた。地元村が要望する国立公園指定や世界自然遺産登録への支援を約束した。
ケネディ氏は「日米は米軍再編実現に重要な一歩を踏み出した。基地を受け入れている日本の地域社会、とりわけ沖縄に感謝する」と述べ、同盟強化に期待を示した。(共同)
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