Wednesday, December 21, 2016 4:42 PM

出生数、初の100万人割れ 過去最少の98万人台に

 2016年の年間を通じた赤ちゃんの出生数が、現在の形で統計を取り始めてから初めて100万人の大台を割り込み、過去最少の98万人台にとどまる見通しであることが21日、政府関係者の話で分かった。近く厚生労働省が人口動態統計の年間推計で発表する。

 政府は若い世代が希望通りの数の子どもを持てる「希望出生率1.8」の実現を目指しているが、少子化に歯止めがかからない実態があらためて浮き彫りになった。

 日本の人口は05年に死亡数が出生数を上回り、自然減に転じた。06年は出生数が上回ったが、07年以降は自然減が続いている。15年の出生数は100万5677人、死亡数は129万444人で、28万4767人の自然減だった。16年も30万人程度の自然減になるとみられる。(共同)