Thursday, December 22, 2016 4:44 PM

元職員、ロシア機関と接触続く 米議会、トランプ氏に警鐘

 米下院情報特別委員会は22日、米政府の個人情報収集活動を暴露してロシアに政治亡命した中央情報局(CIA)元職員のスノーデン容疑者が、ロシア情報機関との接触を続けていると指摘する調査報告書を公表した。報告書は、元職員が米国の安全保障に「甚大な被害」を与えたと非難した。

 ロシアがサイバー攻撃を通じて米大統領選に干渉した疑惑が問題となる中、ロシアに融和的なトランプ次期大統領の姿勢を懸念する声が議会で高まっており、報告書はトランプ氏に警鐘を鳴らした形だ。

 報告書は、元職員が2013年に亡命を求めてモスクワに到着後「ロシア情報機関と接触し、その後も接触を持ち続けている」と明記した。メディアに機密文書を暴露したことで13項目の「高いリスク」を伴う課題が生じたと国防総省が分析しているとした。(共同)