Thursday, December 22, 2016 6:24 PM

シリア全土の停戦が重要 国連特使

 シリア和平協議を仲介する国連のデミストゥラ特使は22日、多くの民間人が死傷した北部アレッポの激戦を繰り返さないためには「シリア全土での停戦が重要だ」と述べた。ジュネーブで記者会見した。

 アレッポはアサド政権軍の包囲作戦やロシア軍の空爆などで、一般市民の犠牲者を多数出し「血塗られた内戦」を象徴する場所となっている。

 デミストゥラ氏は、アレッポの反体制派戦闘員らの多くが隣接するイドリブ県に撤退していると指摘。アサド政権軍が攻撃の意思を示していることから「このままではイドリブが次のアレッポになる」と警告した。(共同)