Friday, December 23, 2016 9:51 AM

3幼児死亡、5000万ドルで和解 米、イケアたんす転倒

 スウェーデン家具大手イケアグループは22日までに、同社製のたんすが倒れ下敷きになって死亡した米国の幼児3人の、それぞれの遺族に、総額5000万ドル(約58億8000万円)を支払うことで和解した。遺族の弁護士が発表した。裁判所の承認を経て成立する。

 「MALM」などの商品名で販売されているたんすが、壁に固定されていない場合に倒れる事故が相次いだ。米消費者製品安全委員会(CPSC)は今年6月、イケアが米国とカナダで計3600万個弱をリコールすると発表していた。3人のケースを含めこれまでに関連で計7件の死亡事故が報告された。

 「MALM」シリーズは日本でも販売されている。米国のリコールを受け、イケアの日本法人は6月の時点で、日本では基準を満たしており事故の報告もなく、リコールには当たらないとの見方を示している。(共同)