Tuesday, April 25, 2017 10:16 AM
操舵機能もセキュリティ強化〜ネクステアが技術開発
操舵システムを供給するネクステア・オートモーティブ(Nexteer Automotive、ミシガン州)が、外部からのシステム乗っ取りを防止するサイバー・セキュリティ技術を開発した。
同社のリリースによると、新技術には半導体レベルのハードウェア・モジュールのほか、操舵システムと他の車内外コントローラー間の情報/コマンド・フローを認証する重層化された暗号ソフトウェア構成が含まれる。
向こう数年で相当のコネクティビティ(インターネット接続機能)を備える車両が増えると見込まれ、サイバー・セキュリティ企業の市場も拡大すると予想される。コネクテッドカー(ネット接続車)には第三者の遠隔操作によるブレーキの不作動、ハンドルの誤作動、エンジンの停止といった危険が伴うため、自動車メーカーやサプライヤーはサイバー・セキュリティの強化を急いでいる。
ネクステアの技術は、操舵システムがハンドルに送られるコマンドを正確に認証する助けになるため、通信による車両への不正防止につながる。
ネクステアによると、新技術はエレクトリカル・アーキテクチャ4.0を採用して設計されている。新技術は、同社のステア・バイ・ワイヤ技術を採用した自動運転向け最新製品「Steering on Demand」および「Quiet Wheel Steering」にも生かされている。