Wednesday, July 20, 2016 10:22 AM
自動運転車でセンサー&ソフトのブーム到来へ
自動運転車時代の到来で車載センサーやソフトウェアの需要が急増する見通しだ。
オートモーティブ・ニュースによると、業界コンサルタント企業アリックスパートナーズは、自動式のブレーキやハンドル操作が実用化される2020年までに、センサーとソフトの年間売上高が200億〜250億ドルに達するとの予測を公表した。
カーナビ用マップや衝突回避システムなどの機能に活用されるソフトの売上高は、100億〜150億ドルに上る見通しだ。
IHSはカメラ、レーダー、超音波センサー、ライダーの売上高を99億ドルと見積もっている。ライダーの需要は自動車メーカーが関心を持ち始めた段階にあり、20年の売上高は推計で1億8500万ドルにとどまる。ミリ波レーダーや赤外線を駆使して障害物を検知するライダーをめぐっては、サプライヤー大手のコンチネンタルやロバート・ボッシュ、ヴァレオ、オートリブ、デルファイ、デンソーが、コストの低減やハードウェアの小型化への貢献に期待して開発に着手している。
車載ソフト市場ではシリコンバレー企業が先行している。アリックスのマーク・ウェイクフィールド取締役は、最良のポジションにいる企業としてグーグルを挙げたうえで、障害検知ソフトを手掛けるモービルアイ(Mobileye)の躍進にも言及した。
アリックスによると、自動車販売は16年に1780万台のピークを迎えた後に下降曲線入りし、19年には1520万台に減少する見通しだ。