Tuesday, December 19, 2017 10:01 AM

NFL、統計作業にAWS利用〜機械学習でデータを即時分析

 全米フットボール・リーグ(NFL)はこのほど、リアルタイムでの統計管理をアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)で運営する契約を結んだ。

 テッククランチ誌によると、NFLでは、ネクスト・ジェン・スタッツという統計事業を進めており、その一環として、さまざまな動きを同時進行で記録する統計管理にAWSの機械学習やデータ分析といったツールを使い、統計サービスを大幅に充実させる。

 NFLは、選手の装具やボールにRFIDタグを取り付けて、現在位置や速度、加速度といった各種のデータをリアルタイムで集めている。NFLはデータをAWSによって管理運用し、観戦者やテレビ視聴者に各種データを織り交ぜた多くの情報を提供できるようにする。

 野球の大リーグ機構(MLB)はすでにAWSと契約し、同種の機能を活用している。

 NFLでは、各チームも動画による試合内容の評価にAWSで集めたデータが使えるようになる。フットボールチームの監督、コーチらは通常、試合が終わるたびに動画を検証し、選手らの動きや作戦の成果を確認する。

 監督らはまた、検証結果を各選手に報告する授業のようなミーティングを毎週開いている。NFLがAWSと契約したことで、監督らは全試合に関するすべてのデータを試合終了と同時に入手できるようになる。