Tuesday, January 23, 2018 10:30 AM
デンソー、米新興企業に出資〜新モビリティ事業を強化
デンソーは、人工知能(AI)を使ったMaaS(Mobility-as-a-Service=サービスとしての自動車利用)システムを開発するベンチャー企業アクティブスケーラー(ActiveScaler、カリフォルニア州)に出資した。「かなりの額」と説明している。
デンソーのプレスリリースによると、同社以外に米国住友商事もアクティブスケーラーに出資している。アクティブスケーラーは資金を活用して、フリート業者(商用車を複数所有し運用する業者)や移動サービス業者向けのMaaS運用に必要なシステムを一元提供する「Managed MaaSシステム」の開発を加速させる。
2012年創業のアクティブスケーラーは、輸送サービス業者向けに人や物の流れを向上させる技術の開発に取り組んでいる。製品には「FleetFactor」、「In-Motion」プラットフォーム、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)、そして文脈解析と機械学習、AIを使った運用管理を自動化する「IMBOT」などがある。同社は個別の輸送サービス業者からそれらの複合体、さらに大規模な商用運送業者まで幅広い形態の業者にサービスを提供している。
デンソーは、コネクテッドカー(インターネット接続車)や自動運転車を実現するための先進技術開発に力を入れている。同社幹部は、アクティブスケーラーの開発する技術が新しいMaaSの業界体系とそれを取り巻く環境を統合させることで、輸送サービス業者に新規事業の機会が生まれると期待している。