Tuesday, May 08, 2018 10:38 AM
デーナ、ワークホースと提携〜都市向けEV配達車を開発
アクスル、ドライブシャフトなどのサプライヤー大手デーナ(Dana、オハイオ州)は、電動商用車メーカーのワークホース・グループ(Workhorse Group、同)と提携し、都市向けの電動配達用車両を開発、生産する。
デーナのプレスリリースによると、新しい車両にはデーナの「Spicer Electrified」技術を使った電気自動車(EV)用アクスル「e-Drive」が搭載される。同社はカリフォルニア州で3日まで開催された先進代替エネルギー車両の技術見本市「ACT Expo」で、e-Driveを搭載したワークホースのEV配達車を展示した。
デーナの上席副社長兼デーナ・コマーシャル・ドライブライン社長のマーク・ウォラス氏は「当社は、頼もしいパートナーであるワークホースの優れたEV分野の能力を顧客に提供していく。車の効率的な電動化と多彩な電動製品に関する当社の20年にわたる経験とともに、e-Driveアクスルはワークホースの電動車に最大限の高効率をもたらす」と話している。
両社の提携では、デーナがEV向けの駆動系ソリューションを開発し、ワークホースは高性能バッテリー電源による商用車の設計と製造を行う。デーナは2007年以降、持続可能なEV関連技術の開発に取り組んでおり、すでに同社の技術を搭載したワークホース製のEVが300万マイル以上走行している。同社のe-Driveは、ワークホース車両の効率を向上させ、176キロの軽量化にも貢献しているという。
ワークホースは17年、電動およびハイブリッド駆動装置を開発するカナダのTM4と提携し、ワークホース製電動トラックの複数モデルにパワートレイン装置「500 SUMO MD」を搭載。完全電動のゼロ排ガス車「E-100」では燃費37.5マイル/ガロン(MPGe=ガソリン車換算)を達成した。18年2月には、物流大手UPSがワークホースのプラグイン・ハイブリッド式配達用トラック50台を注文する計画を明らかにした。