Tuesday, May 15, 2018 10:46 AM
オスラム、VCSEL企業を買収〜光学的識別技術を強化
ドイツの照明機器大手オスラム(Osram)は、垂直共振器面発光レーザー(VCSEL=ビクセル)技術開発のヴィクサー(Vixar、ミネソタ州)を買収する。買収手続きは2018年夏に終了する見込み。
ビクセルは半導体チップ表面に光が垂直に放出される特殊なレーザーダイオード。その技術は現在はモバイル機器の識別アプリケーションで使われているが、自動車や工業向けでは動作の認識や距離の測定にも使える。
オスラムは赤外線光学半導体の技術リーダーであり、すでに指紋センサー、虹彩スキャナー、2D顔認証の光源発売に成功している。取得する機能は、超小型3Dによる顔認証、スマートフォンの解錠をはじめとするセキュリティ技術の開発に道を開く。これらの技術はスマホや家電機器のロック開閉に加え、安全性の高い業界のアクセス制御にも使用可能だ。
05年に設立されたヴィクサーは、自社工場を持たない半導体企業。本社はミネソタ州プリマスにあり、従業員は20人。
オスラムは、ヴィクサーの買収によって光学的識別技術を強化することになる。3D環境データを獲得するビクセルは、動作認識、拡張現実(AR)、ロボティクス、自動運転を含む多様な用途に使える。
【http://supplierinsight.ihsmarkit.com/news/5244966/osram-acquires-vcsel-specialist-vixar】