Thursday, June 21, 2018 10:10 AM
マグナ、中国でEV生産へ〜北京汽車傘下企業と合弁設立
カナダのマグナ・インターナショナルは18日、北京汽車集団(BAIC)傘下の電気自動車(EV)大手、北京新能源汽車(BJEV)と合弁で、中国でEV生産の会社2社を設立すると発表した。
マグナのプレスリリースによると、1社は車両の製造、もう1社はEV向けのエンジニアリングを手がける。いずれの事業も江蘇省鎮江市にあるBAICの製造施設を引き継ぎ、EVの生産は2020年に開始する予定。年間生産は最大18万台を見込む。合弁会社はそれぞれ、第三者向けにもエンジニアリングと自動車製造のサービスを提供する。
BJEVは09年に創立された。マグナとBAICグループは18年4月、中国市場向けの次世代型EVを共同開発する提携を交わしている。マグナはこの事業をエンジニアリングの合弁会社に引き継ぎ、製造の合弁会社が発売するEVのプラットフォームに使用する。
マグナのオーストリア子会社マグナ・シュタイヤーは先ごろ、ベトナムの自動車メーカー、ビンファスト(VinFast)に車両のエンジニアリングと開発サービスを提供することで合意した。マグナはまた、ジャガー・ランドローバー向けに完全電動SUVの「I-PACE」を受託生産している。
一方、ドイツのダイムラーは3月、BJEVに3.99%資本参加した。世界最大のEV市場で消費者のニーズを深く理解する狙いがあると見られる。